グレタ・ガルボ

ガルボの「グランド・ホテル」は何度観ても、素敵な映画です。
ガルボで、いつも思い出すのが、アーウィン・ショーの「ニューヨークへようこそ」という
短編です。有名な「夏服を着た女たち」のなかに入っています。
安ホテルのロビーのソファに夜中座ってる娼婦が、ガルボに似ているという件りがあります。
但し、微笑むとその歯並びの悪さが目立ったとも。
歯並びの悪いガルボが、夜中のちっぽけなホテルのソファに座っている、このシーンを
想像しただけで、なんだかゾクッと来ませんか。そんなホテルにぜひ行ってみたいものです。
都会派の小説の名手、ショーの冴えわたる筆致と、名訳の常盤新平のセンスが
見事に重なった、大好きな短編小説です。ご興味があればぜひ。お勧めです。

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